子どもに向き合う

朝、息子が突然言った。

「ねえ、お母さん。大人になって、おじいちゃんになって、その後はどうなるの?」

真剣な表情。

怖いことないよね?お母さんは安心させてくれるよね?と、

その瞳が言っている。


いつまでもいつまでも、温かく優しいものだけで包んでいてあげたいけど、

そうもいかないのだな、と。

この子はこれからどんどん大きくなって、

きっと悲しいことにも、目を背けたくなることにも出会うのだろう。

私は親として、説明しづらいことも、聞かれたくないようなことも、答えなければいけないのだろう。

(そしてたぶんいつか、親がすべての答えをくれるわけではない、ということにも気づくのだろう)


少なくとも、親として答えを求められる間は、できるだけ誠実に、正直に、向き合って話をしたいと思う。

正しくないかもしれない。傷つけるかもしれない。でも、嘘はつかないでおこう。その場限りの言葉で逃げないでおこう。

そんなことを考えた日。


あまおと

ライター、塩井典子のブログ。 一年滞在したフランス・ストラスブールの記録、ライターの仕事のこと、 子育てのことなど。

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