朝、息子が突然言った。
「ねえ、お母さん。大人になって、おじいちゃんになって、その後はどうなるの?」
真剣な表情。
怖いことないよね?お母さんは安心させてくれるよね?と、
その瞳が言っている。
いつまでもいつまでも、温かく優しいものだけで包んでいてあげたいけど、
そうもいかないのだな、と。
この子はこれからどんどん大きくなって、
きっと悲しいことにも、目を背けたくなることにも出会うのだろう。
私は親として、説明しづらいことも、聞かれたくないようなことも、答えなければいけないのだろう。
(そしてたぶんいつか、親がすべての答えをくれるわけではない、ということにも気づくのだろう)
少なくとも、親として答えを求められる間は、できるだけ誠実に、正直に、向き合って話をしたいと思う。
正しくないかもしれない。傷つけるかもしれない。でも、嘘はつかないでおこう。その場限りの言葉で逃げないでおこう。
そんなことを考えた日。
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