最初の一歩

前回のブログから少しずつ、仕事を始めています。

実際に働き始めてみると、一体何がそんなに不安だったんだろうと思うくらい。

胃が痛かったのは最初の一歩だけでした。


久しぶりの仕事は楽しいです。

睡眠時間を削って原稿を書いたり、休みの日に子ども達を夫に任せたり、

大変なときもあります。でも何とかやれています。

実家が近く、働きやすい環境であることも大きいですが。


「人の役に立ちたい」と最近とても思います。

取材することで、文章を書くことで、人の役に立てたら。

そういう気持ちで仕事をすると、自分の心にもいい風が吹くのです。


踏み出す勇気がなかなか持てなかったとき、色んな人の言葉が心に響きました。

子育てをしながら働いている友人や先輩にも、たくさん会いに行きました。

同じ境遇の人の言葉を聞きたくて、ネットも見ました。

何とかなるよと言って欲しい。ただそれだけ。

何が怖いのか、自分でもよく分からないのです。


本やネットを見ていて分かったことは、いわゆる「専業主婦」と呼ばれる人達の声が

あまりにも少ないことでした。

子育てしながらバリバリ働く人、何らかのキャリアを持っている人の言葉は

本、雑誌、ネットにたくさん載っています。

でも仕事を辞めて、家の中で子育てと家事をしている人達の声は届きづらい。


自分自身が一歩踏み出すことに勇気が必要だったように、

本当は何かをしたい、でも始めるのが怖い、という人はたくさんいるかもしれない。

そんなことに気がつきました。



あまおと

ライター、塩井典子のブログ。 一年滞在したフランス・ストラスブールの記録、ライターの仕事のこと、 子育てのことなど。

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