「何者」

朝井リョウ「何者」。

やっと読んだ。

就活をテーマにした小説。

ツイッターやSNSが頻繁に出てきて(というかそれが主軸になっていて)、現代ならではの人間関係の複雑さが描かれている。

就活。何者かになろうとあがく人達。それを笑う人達。

主人公に同調してうんうん、と読んでいると、

急に冷たい水がぴしゃりと飛んでくる。そんな小説。

「そんなことやったってしょうがないよ」そう言って何もしないのが一番楽だけど、

結局それでは何も生まれない。


今だから思うことだけど、面接官が求めてるのは、

マニュアルに沿った回答じゃなくて、

つかえても、上手くなくてもいいから、自分自身で考えた本心の言葉なんだろうな。

あの当時そこに気づいていたら、もっと楽になれたのになー。

あまおと

ライター、塩井典子のブログ。 一年滞在したフランス・ストラスブールの記録、ライターの仕事のこと、 子育てのことなど。

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