朝井リョウ「何者」。
やっと読んだ。
就活をテーマにした小説。
ツイッターやSNSが頻繁に出てきて(というかそれが主軸になっていて)、現代ならではの人間関係の複雑さが描かれている。
就活。何者かになろうとあがく人達。それを笑う人達。
主人公に同調してうんうん、と読んでいると、
急に冷たい水がぴしゃりと飛んでくる。そんな小説。
「そんなことやったってしょうがないよ」そう言って何もしないのが一番楽だけど、
結局それでは何も生まれない。
今だから思うことだけど、面接官が求めてるのは、
マニュアルに沿った回答じゃなくて、
つかえても、上手くなくてもいいから、自分自身で考えた本心の言葉なんだろうな。
あの当時そこに気づいていたら、もっと楽になれたのになー。
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