フランスで和食をつくる

渡仏して約半年。未だに試行錯誤している料理ですが、

こちらでつくった主な和食は次のとおり。

親子丼、唐揚げ、肉じゃが、ちらし寿司、ハンバーグ、オムライス、ナポリタン…。

ハンバーグ、オムライス、ナポリタンは、日本で洋食と呼ばれていますが、

実は純粋なる和食であることが、フランスに来て分かりました。

(ハンバーグはステークアッシェというものがありますが、日本のふんわりしたハンバーグとはだいぶ違います)


あ、カレーライスとハヤシライスもたまにつくります。

味噌汁はインスタントのみで、まだ味噌は買ったことがありません。


調味料で買い足したのは、みりん、しょうゆ。

あとは、日本から送ってもらった粉末だしと、頂きものの日本酒。


よくよく考えてみると、あまり和食をつくっていないような気がします。

というのも、フランスの食材で和食をつくると、どうも仕上がりのイメージが違うのです。


にんじんもキャベツも大根も固く、煮込んでもあまり柔らかくなりません。

やっぱり、現地の食材は現地の調理法で食べるのが一番なのかなぁと、思いつつ、

それでもたまに和食を食べたくなるし、子ども達が喜んで食べるので、

頑張って挑戦しています。


お肉も、日本で売られているものと違うのですが、お肉屋さんに交渉することで

色々やってくれることが分かりました。

まず、ハンバーグに使う合いびき肉。こちらで売られているのは大抵牛肉のひき肉なので、

なんだかぼそぼそした食感になってしまうのです。

ですが、スーパーのお肉屋さんで豚肉をひき肉に(haché)してもらい、

牛ひき肉と半々に混ぜ(mélanger)してくださいと頼んだら……できました!


鶏もも肉も、フランスでは骨付きで売られているので、骨を外すのがひと苦労なのですが、

これもお肉屋さんに頼んだら、できました!

(désosserという単語を使いました。)

ちょっとしたことだけど、通じた!できた!という感動が大きかったです。


日本では当たり前に用意されている便利な環境が、フランスでは手に入らない。

だからこそ、ここでは自分で工夫し、動いていかなければいけないんだと思います。

もちろん、どうにもならないこともあるけれど、自分次第で暮らしは快適になるんだと

いうことを、大げさだけど考えました。

言ったもん勝ち、というか…。


長くなりましたが、料理に関しては最近、しっかり野菜、たんぱく質、炭水化物が取れていればよし!と、だいぶハードルを下げました。

日本では頑張って何品かつくっていましたが、オーブンにざーっと野菜を何種類か並べて、

お肉か魚と一緒に焼いて、あとはサラダと主食があればそれでよし。

フランスのお母さんたちの、頑張りすぎないスタイルに感化されています。

これについては、また別の機会にぜひ書きたいです。


あまおと

ライター、塩井典子のブログ。 一年滞在したフランス・ストラスブールの記録、ライターの仕事のこと、 子育てのことなど。

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