暮らしの中にある仕事

ずっと、仕事とプライベートは分けたいと思っていました。

自宅で仕事をしているので、どうしても家族で過ごす時間に仕事が浸食してくることがあって、それが少しだけストレスでした。

でも最近、そこに神経を使わなくてもいいのかなぁと思うようになりました。


先日オンラインでの打ち合わせがあったのですが、途中で子どもが画面に入ってきてしまったのです。でも相手の方が、「あ、こんにちはー」と挨拶してくれて「うちの会社も子育て中の人いますよー」と。

なんだかそのとき、あ、こうなっても大丈夫なんだ、と安心したのを覚えています。


もちろん、取材など限られた時間でしっかり成果を出さなければいけないときは、子どもを預かってもらうなど、配慮しなければいけないと思います。

ただ、そうでなければ、もう少し柔軟に考えてもいいのかもしれないと思いました。


暮らしと仕事を徹底的に区別するのではなく、「暮らし」という大きな輪の中に「仕事」があるので。たぶん、もう一つ今まで怖かったのは、仕事関係の人に「本来の自分」をさらすということです。フリーランスになってから、信頼できそうな人達と仕事をしてきましたが、やはり外注先なので、あまり近い距離でやり取りすることはできませんでした。

でもそこも、少し素の自分を出してもいいのかなと考え始めています。


コロナの影響で、仕事のスタイルは変化し始めているように思います。オンラインで仕事場と自宅を繋ぐようになると、次第に「暮らし」と「仕事」の距離も近くなるのではないかと感じています。

あまおと

ライター、塩井典子のブログ。 一年滞在したフランス・ストラスブールの記録、ライターの仕事のこと、 子育てのことなど。

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