2020.09.25 04:31自分が必要とされる場所昨日の取材後、取材を受けてくださった方から、「否定せず、根気よく聞いてくれて有難かった」とコメントをいただきました。こんな風に言っていただけること、本当に素直に嬉しいです。ライター塾の受講後で、丁寧に聞こうという意識が余計に強かったのかもしれません。以前も書きましたが、感謝されることが目的で仕事をするわけではないけど、やっぱり「ありがとう」と言われると嬉しい。そう言ってもらえる場こそ、自分が必要とされる場所なのだと思います。そういう場を積み重ねていって、そこで力を出せたらいいなと思います。根気よく丁寧に聞き続けること、それをできるだけ良い文章にして届けること。これからも追及していきたいです。そして、必要とされる場があれば、それが仕事になるのだということ...
2020.09.24 07:40その答えの後ろにあるもの2回目のライター塾を受講後、初の取材でした。取材に当たって、一田さんから教わったことは「一つの答えの後ろには、その人の人生が繋がっている」ということ。だから、聞いた答えを受け取ってそのまま流すのではなく、よく噛み締めて、さらに深く掘り下げなければいけないのだと思います。取材は何度もしているはずなのに、毎回とても緊張します。オンラインでも、オフラインでも。それは、毎回新しい人に出会い、新しい人に話を聞くからだと思います。でも、そういう緊張感を持ち続けることが大切なのかなぁ、とも思ったり。当たり前のことですが、一人として同じ人生を歩む人はいなくて、同じ言葉が出てくることもない。それがとても尊いと感じるし、聞く側も心して聞かなければ、と思います。こちらから聞...
2020.09.23 05:58ライター塾セカンドブラッシュアップ講座先日、一田憲子さんが主宰するライター塾、2回目の講座を受講しました。今回はオンラインによる開催で、2回目の受講者限定でした。前回のライター塾で学んだことがあまりに大きく、他の参加者の方との交流や、一田さんと直接お話できたことも、私にとってとても大切な経験だったので、今回も楽しみにしていました。とはいえ、実は迷いもあったのです。ここ最近、自分の中の仕事に対するテンションが、いまいち上がらないなと感じていました。もちろん、依頼を受けた仕事には全力で取り組むのですが、自分から新しい仕事を取りに行こうとか、これから何をやりたいかとか、そこまで考えられずにいたのです。こういう状態で受講して大丈夫かな?とも思いましたが、心のどこかで「このままじゃいけない!受けなか...
2020.07.16 07:31暮らしの中にある仕事ずっと、仕事とプライベートは分けたいと思っていました。自宅で仕事をしているので、どうしても家族で過ごす時間に仕事が浸食してくることがあって、それが少しだけストレスでした。でも最近、そこに神経を使わなくてもいいのかなぁと思うようになりました。先日オンラインでの打ち合わせがあったのですが、途中で子どもが画面に入ってきてしまったのです。でも相手の方が、「あ、こんにちはー」と挨拶してくれて「うちの会社も子育て中の人いますよー」と。なんだかそのとき、あ、こうなっても大丈夫なんだ、と安心したのを覚えています。もちろん、取材など限られた時間でしっかり成果を出さなければいけないときは、子どもを預かってもらうなど、配慮しなければいけないと思います。ただ、そうでなければ、...
2020.07.10 09:11再会最初に就職した会社を、最近久しぶりに訪れました。約8年ぶりに、以前一緒に働いていた人達に会うことができました。お世話になった上司が引退するとのことで、メッセージを送ったのがきっかけでした。会社にいる間、苦労もしたし、不満に思うこともたくさんあったけれど、今の自分がいるのは間違いなく、この会社のおかげです。初めてライターという肩書をもらって仕事した場所であり、お客さんとのやりとり、スケジュール管理、プレゼンなどなど…社会人として「仕事」に向き合った場所でした。会社を辞めることになって、色々な見送りの言葉をいただいたとき、心から頑張ろうと思いました。この会社の人達にいつか、「頑張ってるな」と認めてもらえるくらい、頑張ろうと。今また再会できて、もしかしたらま...
2020.06.23 07:36心を揺さぶるには昨年参加した、一田憲子さんのライター塾の話。一田さんのお家を取材して記事を書く、という課題があったのですが、私の文章を読んで、一田さんがこう質問しました。「塩井さんが、この取材から受け取ったものは何ですか?」色々なインテリア雑誌に取り上げられている一田さんのご自宅は、築40年を超える一軒家で、こだわって集めたという家具も、玄関に飾られた花も、インテリア好きなら思わず「わー」と声を上げてしまうような、素敵なお家なのです。その魅力を何とか文章で伝えようとしましたが、きっと書き手である私の「心揺さぶられた」感じが出ていなかったのだと思います。自分が心動かされていないのに、どんなに言葉を重ねても、読み手の心を動かすことはできない。一田さんが仰りたかったのは、そ...
2020.06.11 04:38完璧だけが正解じゃない自分の働き方を考える中で、以前購入したこの本を手に取りました。以前ライター塾にも参加させていただいた、一田憲子さんの本。改めて読んだら、ぐさぐさと刺さる言葉があって、何度もページをめくる手を止めました。特に目に止まったのは、“「出さない」力は、評価を受けることなく死んでいく。”という言葉。「自分なんてまだまだ」と挑戦せずにいたら、その力は日の目を見ることなく、死んでしまうんだ!と、ぐさっときました。自分は失敗することが怖くて、誰かから「これじゃ駄目」という評価を受けることは、もっと怖い。自分に自信を持つことを目標にしているし、フランスの生活で「人の目を気にしない」ことを学んだはずですが、やっぱり気にしいなので気になるのです。こんな仕事やってみたいなーと...
2020.03.23 07:44心に響く文章とは祖母がずっと読んでいた暮らしの手帖。大人になって、まさか自分が買うことになるとは思いませんでした。内容の密度の濃さに、圧倒されるというか、打ちのめされるというか。どうしたらこういう文章が書けるんだろうと、何度も何度も読みました。写真やデザインの力も大きいと思いますが、心にぐっと響くような文章を読むと、思わず涙が出ます。仕事として、そつなくこなす。だけでなく、一歩踏み込んでいいものを創りたい。自分が書くすべてのものに、そういう気持ちで向き合いたいです。そのためには、書く技術だけでなく、インタビューの力も磨いていかなければと思います。ライター講座で聞いたことで、印象に残っていることがあります。「文章は、書かない部分によって支えられている」何を取捨選択するか...
2019.12.30 02:00ライター塾に参加しました先日、ライター一田憲子さん主催のライター塾に参加してきました。東京のご自宅で丸2日間。子どもが産まれてから、一人で外泊なんて初めてでしたが、ずっとずっと気になっていた会だったので、今しかない!と勇気を出して申し込み。少し時間が経ってしまいましたが、感じたことなど書こうと思います。参加者は6名。場所は吉祥寺の一田さん宅。朝10時から17時まで、一田さんからの課題をひたすら書く!そして、書いたものをみんなで読み、一田さんが添削します。ライティングのテクニックというよりは、「書く姿勢」を教わった気がします。メモを取りながら、本当に心が揺さぶられて、涙が出そうになるほどでした。なぜそんなに心に刺さったかといえば、最近書くことに迷いが生じていたからで、頂いた言葉...
2019.10.10 01:11取材力は聞く力取材時に、いつも心に留めていることがあります。それは、相手の話を「心からしっかり聞く」ということ。取材に行っているのだから、当たり前のように思われるかもしれませんが、意識して臨まないとできません。以前は、お話しを聞きながらも、同時に次の質問を考えたり、どこをもう少し突っ込んで聞くべきか、と考えていたりしました。今は、聞いている間は聞くことに集中するよう心がけています。そうでないと、その真意が掴めなかったり、うっかり聞き流してしまうことがあるからです。話を聞いて、それを一言一言咀嚼しながら、「ん?」と引っかかる部分があれば、そこを次の質問につなげます。だからまずは、すとんと飲み込めるかどうかを、よく吟味しながら聞くのです。取材で大切なことは「具体的に聞く...
2019.05.24 00:07心地よく働きたい手帳に書き留めて、たまに見返す言葉があります。以前にもブログに書きましたが、日本仕事百貨、ナカムラケンタさんの言葉。「心地よくいるためには、素直に正直に仕事をしてそれを必要としてくれる人がいて、一緒に働く人も気持ちよくいられること。」心にすとんと、落ちる言葉でした。仕事で迷ったとき、この言葉を自分の指針にしようと思ったのです。仕事だから、楽しいことばかりではありません。歯をくいしばって頑張らなければいけないこともあるでしょう。ただ、キリキリとした気持ちで仕事をしたくないなぁと最近思うのです。納得いかなかったり、へりくだったり、人として対等に見てもらえなかったり、会社員時代にはそんなことがたくさんありました。フリーランスにとって、仕事を断るというのは勇気...