取材力は聞く力

取材時に、いつも心に留めていることがあります。

それは、相手の話を「心からしっかり聞く」ということ。

取材に行っているのだから、当たり前のように思われるかもしれませんが、

意識して臨まないとできません。


以前は、お話しを聞きながらも、同時に次の質問を考えたり、

どこをもう少し突っ込んで聞くべきか、と考えていたりしました。

今は、聞いている間は聞くことに集中するよう心がけています。

そうでないと、その真意が掴めなかったり、うっかり聞き流してしまうことがあるからです。


話を聞いて、それを一言一言咀嚼しながら、「ん?」と引っかかる部分があれば、

そこを次の質問につなげます。

だからまずは、すとんと飲み込めるかどうかを、よく吟味しながら聞くのです。


取材で大切なことは「具体的に聞くこと」「深く掘り下げること」と言われますが、

その場で実践しようとすると、これが本当に難しい。

ついさらりと次へ行ってしまって、あとで聞き返したときに、

あそこもっと聞いておけばよかった!となることがあります。


私は、「自分が納得できるところまで聞く」ことで、だいぶ深く聞くことができるようになりました。

分かる!という感覚にたどり着けるまで聞く。

次の質問へ行く前に、多少間ができてもいいと思います。(考え込んでしまったら駄目だけど)

上手く、滑らかに取材を終えることよりも、出来上がった文章が大事だと思うから。

だから、自分をよく見せようと思わないで、分からないところはちゃんと聞く、

多少質問が前後してもいいし、沈黙ができてもいいから、納得できないところは確かめる。


まだまだ、取材で反省することはあります。

でも取材前に「聞く意識」をしっかり持つだけで、だいぶ違います。

これからまた新たに気づくことがあるかもしれない。

経験を積んで一歩一歩、より良い文章が書けるようになりたいです。

あまおと

ライター、塩井典子のブログ。 一年滞在したフランス・ストラスブールの記録、ライターの仕事のこと、 子育てのことなど。

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