先日、テレビのニュースで育児休暇を取った市長の話題が取り上げられていました。
その育児休暇の中身はと言うと、18時以降は仕事を一切しないというもの。
そもそも18時以降働かないことを「育児休暇」と呼べるのかという疑問もありつつ(18時まで仕事してるなら休暇じゃないのでは…)、市民からの意見は賛否両論だという話でした。
特にネット上などの反応で気になったのが、「市長の代わりに仕事をすることになる副市長や他の職員がかわいそう」というもの。
ふと、以前ブログにも書いた、フランスの「お互いさまの心」を思い出したのです。
例えばベビーカーを抱えて階段を上るとき、電車に乗るとき、フランス人は必ず助けてくれます。それは、フランス人がすごく優しい!というよりは「困ったときはお互いさまだよね」という精神があるからだと思うのです。
だから助けてもらう側も「すみません」と恐縮せず、「ありがとう」とさらりと言って終わり。その代わり、その人が逆の立場に立ったときには、躊躇なく助けてあげるのだと思います。
副市長や他の職員がかわいそう、と言うのなら、結局誰も休めなくなってしまう。
そうではなくて、助けてあげた副市長や他の職員が、何かの都合で働けなくなったときには、今度は以前助けてもらった市長が助ける側に回る。それでいいのではないかと。
会社で働くサラリーマンでも同じことで、「あの人が休む分、他の人が働かなきゃいけない」と思うのではなく「困ったときはお互いさまだから、助けてあげよう」とみんなが考えれば、もっと働きやすくなるように思います。子育てだけじゃなく、介護や自分の体調のこと、人生何が起きるか分からないのだから。
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