子どもの看病をしながら思ったこと

息子が熱を出しました。

なかなか良くならなくて、学校を休んでずっと付き添っていました。

眠ったかと思ってそばを離れると、「おかあさーん」と辛そうに呼ぶ。

本当に大変そうで、そんな息子の様子を見ながら、ふと自分が子どもの頃のことを思い出していました。


学校で具合が悪くなったとき、先生にも友達にも言うことができずに(しんどいときにしんどいと言えず、我慢してるような子だった)、ひたすら心の中で「お母さん、お母さん」と呼び掛けていました。

子どもにとって、母親は心の支えであって、いちばん頼りになる存在なのではないかと思います(もちろん時には父親であることも)。


息子の寝顔を見ながら、この子を守らないといけないなと。子ども達を守ることが、最優先で自分がやるべきことだと考えていました。


たまたま読んだ「ダ・ヴィンチ」の辻仁成さんのインタビュー記事に、こんな文章がありました。

”今、自分にやれる一番大切なことをしなくちゃいけない。それはなにか、仕事か、お金か、成功かって考えたとき、やっぱり人間として、ちゃんと子どもを育てたいと思ったんです。

(中略)そのおかげで、書けなくなったり、思うように時間が取れなくなったりしましたけど、一方で、それまで自分が目指していたものより、大切なものがあるんじゃないかということにも気づくことができました。”


仕事より何より、一番大切なものは子どもだと。当たり前のことだけど、再認識しました。

仕事辞めるわけではないけど、ただこの意識だけは常に持っていようと思ったのです。

こんなこと正面切って書くと仕事来なくなるかもしれないけど、辻さんも言っているように「人間として」、子どもに何かあったときには最優先で駆け付ける。子どもが不安定なら仕事の量も減らす。そう在りたいと思ったので、書いておくことにしました。




あまおと

ライター、塩井典子のブログ。 一年滞在したフランス・ストラスブールの記録、ライターの仕事のこと、 子育てのことなど。

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