2020.05.19 05:02外国で暮らすことフランスから帰国して、一年以上が経ちました。今でも記憶は鮮やかで、美しかった花や街並み、日本では食べられない色々なもの、思い出しては懐かしく感じます。次第に遠ざかっていく日々を、なんとか繋ぎ止めたくて、フランス語を勉強したり、撮りためた写真を見たり。フランスに居たとき、私は特に何かしていたわけではありませんでした。仕事もしなかったし、結局語学を習うこともしなかった。子育てと家事に専念していたと言えば、そうです。それでも、「外国に住んでいる」というだけで、何かを成し遂げている気になり、自分が何か特別な力を持っているかのような気持ちになっていました。もちろん、日常の買い物をするだけでも、幼稚園の先生と言葉を交わすだけでも、日本の倍は力を使うのですが。外国で...
2020.05.18 04:54動けるときに動けばいい「そろそろ次の段階へ」と書きましたが、自分の中に波があり、上手く動き出せないときもあります。そんなときは、無理して動かなくてもいいか。と思っています。きっと「動こう!」と思えるときが、動けるときなのだと思います。そうでないときは、動くときじゃないのかも。都合いい解釈かもしれないけど、そう思うことにしました。誰のものでもない、自分の人生だから、誰かと比べず、世間の評価を気にせず、自分のために生きたらいい。それは、ちょっとわがままになることなのかもしれません。誰かが動き出していると、焦ったりします。動かない自分が、駄目なような気もします。でもそこは、ゆったり構えて。きっと、動かずにゆらゆらしているとそのうちに、動きたい!と思うときがやってきます。そのときま...
2020.05.12 12:40明日を向く「こんな時にしかできないことをやろう」「今はのんびり、家族で過ごそう」そうやって何とかストレスのない生活を第一に続けてきましたが、ここへ来てそろそろ、次のフェーズへ移らなければいけないのかもしれません。この事態が収まれば、また元通りの生活に戻る。そういう認識が少し、危うくなってきたような気がします。本当に「元通り」の生活に戻れるのか。うっすらと不安が出てきました。そもそもコロナとの戦いは、いつ「終わり」を迎えるのかも分かりません。もしかしたら、私達は「ここで終わり!ここから元の生活ね」という区切りを迎えることなく、じわじわとコロナと共存する術を学んでいくしかないのかもしれません。そうなると、自分の中で動き出すタイミングを見つけなければいけない気がします...
2020.05.10 11:29外食の力コロナによる外出自粛が始まって、身に沁みて感じたことがあります。それは、外食の力。もともと外で食事するのが好きで、単純に自分が作らなくてもいいというだけでなく、一種のエンターテインメントのようなわくわく感を持っていました。テイクアウトも利用してみたけれど、やっぱり物足りない。店の空気に馴染んだインテリアとか、店員さんの一言とか、あぁここはくつろげそう、と荷物を置いたときの感じとか。メニューを見て目移りする感じ、出来立ての料理が運ばれてくる瞬間、そのすべてが「外食」の持つ特別感なのだと思います。フランスで過ごしたときの外食は、日本よりもいっそうどきどき感があり、特別な時間でした。店員さんの対応、運ばれてくる料理、すべてが未知数で、外れる場合もあるからこそ...
2020.05.09 06:37他人に求めるのはやめよう愛知県では、5月いっぱいの休校が決まり、子ども達にもさすがに疲れが見え始めてきたこの頃。この状況下で何より怖いのは、誰かが誰かを攻撃せずにいられないような、社会の空気です。「子育てが辛い」と呟けば、「家に居られるだけましだ」と言われ、子どもを公園で遊ばせれば、「家で大人しくしてろ」と言われてしまうような世の中。みんながやりたいことを我慢し、生活が圧迫されていく人もいる中で、他人に対する目も、自然と厳しくなっています。かく言う私も、飲食店で食事をする人達を見て、「こんなときでも外食するんだなー」なんて非難めいたことを思ってしまっています。家の中でも、夫が在宅なのに子ども達を見ていてくれないと、「私ばっかり!」とつい機嫌が悪くなってしまったり。こんなとき、...